トップ › 電気工事 › CV・CVTケーブルの許容電流 計算

CV・CVT ケーブルの許容電流 計算ツール(600V・温度補正・サイズ選定)

布設条件・ケーブルの種類・太さ・周囲温度を選ぶと、600V CVT・CVD・CV(2心・3心・単心)の許容電流表の値に温度補正係数を掛けた、実際の許容電流を計算します。負荷電流から必要な太さを選ぶモードと、JCS 0168-2 に基づく許容電流表つき。

最終更新: 2026-09-25 / 計算はブラウザ内で完結し、入力値は送信されません

℃
条件を選ぶと許容電流が表示されます
太さは許容電流・電圧降下・遮断器の3つで決まる
許容電流を満たしていても、幹線が長ければ電圧降下で1〜2サイズ上げることがあります。表の元になる技術資料や内線規程を手元に置いておくと、多条布設の低減率や布設方法ごとの条件もその場で確認できます。

CV・CVTケーブルの許容電流とは

CVケーブル(600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)は、絶縁体の架橋ポリエチレンが90℃まで連続使用できるため、同じ太さのIV線やVVFより多くの電流を流せます。許容電流は、導体の温度が90℃を超えない電流の上限で、ケーブルの構造(CVT・CVD・心数)と、熱の逃げやすさを左右する布設条件・周囲温度で決まります。

このツールは、日本電線工業会規格 JCS 0168-2 に基づく電線メーカーの技術資料の許容電流表を使っています。表の値は、気中・暗渠布設と電線管布設では周囲温度40℃、直埋布設と管路布設では周囲温度25℃のときのものです。

補正後の許容電流 = 表の値(基準の周囲温度) × 温度補正係数
計算結果は小数を切り捨てて整数のAで表示します。1条だけを布設した場合の値で、多条布設の低減率は含みません

CVTの許容電流 表(600V・導体90℃)

検索されることの多い CVT(単心3個より、トリプレックス形)の許容電流を、布設条件ごとに並べました。単位はA。気中・暗渠と電線管は周囲温度40℃、直埋と管路は周囲温度25℃の値です。

公称断面積気中・暗渠電線管(気中・暗渠)直埋管路 2孔1条管路 2孔2条
8mm²6245795955
14mm²86631008175
22mm²1108213010597
38mm²155110180145130
60mm²210150230185170
100mm²290215305250225
150mm²380275380320285
200mm²465340445380340
250mm²535395500430380
325mm²635475570500440
400mm²725535635560490
500mm²835615705645565

CVTの表は8mm²〜500mm²です。電線管は気中・暗渠に敷設した管に1条を入れた場合、管路の2孔1条は2孔の管路に1条、2孔2条は2条を布設した場合です。

布設条件ごとの許容電流 表(CVT・CVD・CV 2心・3心・単心)

気中・暗渠布設(周囲温度40℃)

公称断面積CVTCVDCV 2心CV 3心単心3条 平積単心3条 俵積
2mm²――28233127
3.5mm²――39334438
5.5mm²――52445850
8mm²626665547263
14mm²8691917610087
22mm²110120120100130115
38mm²155165170140190160
60mm²210225225190255210
100mm²290310310260355290
150mm²380400400340455380
200mm²465490485410545470
250mm²535565560470620540
325mm²635670660555725640
400mm²725765――815730
500mm²835880――920840
600mm²――――1005930
800mm²――――12851205
1000mm²――――14701375

単心3条 平積は、単心ケーブル3本を横一列に中心間隔を外径の2倍(S=2d)あけて並べた場合、俵積は3本を三角形に束ねた場合です。「―」はその太さの製品・値がないことを示します。

気中・暗渠における電線管布設(周囲温度40℃・管内1条)

公称断面積CVTCVDCV 2心CV 3心
2mm²――2319
3.5mm²――3126
5.5mm²――4135
8mm²45485143
14mm²63697059
22mm²82929377
38mm²110125135110
60mm²150165175150
100mm²215230245210
150mm²275310320265
200mm²340370390335
250mm²395435455380
325mm²475505540450
400mm²535580――
500mm²615675――

直埋布設(周囲温度25℃)

公称断面積CVTCVDCV 2心CV 3心単心3条 平積
2mm²――393238
3.5mm²――544552
5.5mm²――695866
8mm²7987857181
14mm²10012011597110
22mm²130155150125140
38mm²180210205170190
60mm²230270260215245
100mm²305360345285325
150mm²380450435360405
200mm²445525505420470
250mm²500590570470525
325mm²570675650540605
400mm²635750――670
500mm²705830――745
600mm²――――805
800mm²――――965
1000mm²――――1060

管路布設(周囲温度25℃)

公称断面積CVT 2孔1条CVT 2孔2条CVD 2孔1条CVD 2孔2条CV 2心 2孔1条CV 2心 2孔2条CV 3心 2孔1条CV 3心 2孔2条単心 4孔3条単心 6孔6条
2mm²――――28272422――
3.5mm²――――40383331――
5.5mm²――――52494341――
8mm²5955656164605350――
14mm²8175908488837469――
22mm²105971151101151059790――
38mm²145130160150160145130120――
60mm²185170210195210190170160――
100mm²250225285260280255230210310270
150mm²320285360330355325295270390340
200mm²380340430390420380350315460395
250mm²430380490440475430395355520445
325mm²500440570505550495455410600510
400mm²560490635565――――670570
500mm²645565715635――――750635
600mm²――――――――820695
800mm²――――――――980825
1000mm²――――――――1095915

単心の4孔3条は4孔の管路に単心3本(1回線)、6孔6条は6孔の管路に単心6本(2回線)を布設した場合です。

周囲温度による補正係数

周囲温度が表の基準より高いと、導体が90℃に達するまでの余裕が減るため許容電流が下がり、低いと上がります。補正係数は次の式で求め、小数第2位に四捨五入して使います。

温度補正係数 = √((90 − θ) ÷ (90 − 基準の周囲温度))
θ = 実際の周囲温度(℃)。基準の周囲温度は、気中・暗渠・電線管が40℃、直埋・管路が25℃
周囲温度気中・暗渠・電線管(基底40℃)直埋・管路(基底25℃)
0℃1.341.18
5℃1.301.14
10℃1.261.11
15℃1.221.07
20℃1.181.04
25℃1.141.00
30℃1.100.96
35℃1.050.92
40℃1.000.88
45℃0.950.83
50℃0.890.78
55℃0.840.73
60℃0.770.68

例: CVT 100mm² を直埋で布設し、夏の地中温度を40℃と見る場合 → 305A × 0.88 = 268.4A → 268A。気中の表の値(290A)と取り違えないよう、布設条件と基準温度はセットで確認してください。

CVTとCV 3心、CVDとCV 2心の違い

CVTは単心のCVケーブル3本をより合わせたもの(トリプレックス形)、CVDは2本をより合わせたもの(デュプレックス形)です。1本のシースに線心をまとめたCV 3心・CV 2心と比べると、線心ごとにシースがあり、より合わせた線心の間にすき間があるので熱が逃げやすく、同じ太さでも許容電流が大きくなります。気中・暗渠布設の38mm²なら、CVT 155A に対して CV 3心は 140A です。

CVTは曲げやすく、端末で線心を分けやすいことから、幹線などの太いサイズでよく使われます。表でも、CV 2心・3心が325mm²までなのに対し、CVT・CVDは500mm²まであります。

表の値の出典と照合

表の値は JCS 0168-2 に基づく電線メーカー(昭和電線)の技術資料の値で、販売店・メーカーが公開している別の表とも照合しました。公開されている表の中には、管路2孔1条のCV 2心 325mm²を495A、気中・暗渠の単心3条平積 1000mm²を1,465Aとしているものがありますが、前者は同じサイズの2孔2条と同じ値で他のサイズとの比が合わないため、どちらもメーカー資料の値(550A・1,470A)を使っています。

表の備考より: 単心4個よりのケーブルで3線心だけに電流を流す場合は、単心3個より(CVT)の値を使えます。耐火ケーブル(FP)や高難燃(NH)のCVも同じ値です。

太さを決めるときは電圧降下と遮断器も

許容電流は、ケーブルが熱で傷まないための条件です。実際の太さは、許容電流のほかに、負荷端の電圧が下がりすぎない電圧降下、ケーブルを保護する配線用遮断器の定格電流とのつり合いを満たす必要があり、答えはいちばん太いものになります。幹線は電圧降下で決まることも多いので、電圧降下 計算ツールで同じ太さを確かめてください。

IV線(600Vビニル絶縁電線)を電線管に入れる場合は、電技解釈146条の表と電流減少係数を使う電線の許容電流 計算ツールのほうが対応しています。

よくある質問

CVT 38sqの許容電流は?

600V CVT 38mm²の許容電流は、気中・暗渠布設(周囲温度40℃)で155Aです。同じ38mm²でも、気中・暗渠の電線管に1条入れると110A、直埋(周囲温度25℃)で180A、管路の2孔1条で145Aと、布設条件で大きく変わります。周囲温度が基準と違う場合は温度補正係数を掛けます。

CVTとCV 3心では、どちらの許容電流が大きい?

同じ太さならCVTのほうが大きくなります。気中・暗渠布設で38mm²はCVT 155A・CV 3心 140A、100mm²はCVT 290A・CV 3心 260Aです。CVTは線心ごとにシースがあり線心の間にすき間があるため、1本のシースにまとめたCV 3心より熱が逃げやすいためです。

周囲温度30℃のとき、CVTの許容電流はいくつ?

気中・暗渠布設の表は周囲温度40℃が基準なので、30℃では温度補正係数 √((90−30)÷(90−40)) ≒ 1.10 を掛けます。CVT 38mm²なら 155A × 1.10 = 170.5A で、小数を切り捨てて170Aです。45℃なら0.95、50℃なら0.89を掛けて小さくなります。

IV線のツールと温度補正係数が違うのはなぜ?

基準の周囲温度が違うためです。電技解釈146条の表(IV線など)は30℃が基準で、架橋ポリエチレン(90℃)の補正係数は √((90−θ)÷60) です。CV・CVTの許容電流表は気中・暗渠・電線管が40℃、直埋・管路が25℃を基準にしているので、√((90−θ)÷50)、√((90−θ)÷65) で補正します。係数は、使う表と同じ基準温度のものを使います。

ケーブルを何条も並べて布設する場合は?

このツールの値は1条(1回線)だけを布設した場合のものです。ケーブルを何条も並べたり、ラックやトラフにまとめて布設したりする場合は、互いの熱で温度が上がるため、メーカー資料の多条布設の低減率を別途掛けてください。管路の2孔2条・単心の6孔6条は、表の値にすでに2条分の影響が入っています。

負荷電流から選んだサイズで決めてよい?

許容電流は、ケーブルが熱で傷まないための条件の1つにすぎません。こう長が長い幹線は電圧降下で太さが決まることが多く、配線用遮断器の定格電流や短絡時の熱的強度とのつり合いも確認が必要です。表の最大サイズでも足りないときは、ケーブルの並列布設を検討します。

[広告枠: AdSense レスポンシブ]

本ツールは JCS 0168-2 に基づく電線メーカーの技術資料の許容電流表(600V CV・CVT・CVD、導体最高許容温度90℃、1条布設)と温度補正係数による概算です。多条布設の低減率、日射、高調波、周囲の熱源、ケーブル以外の制約は反映していません。実際の設計はメーカーの最新資料と内線規程を確認のうえ、設計者・電気主任技術者の判断で行ってください。