リール糸巻き量・下巻き 計算ツール
スプールの表記(例: PE1号-200m)から、別の号数・太さなら何m巻けるかと、下巻きに何m必要かを計算します。PE・ナイロン・フロロ対応、号数でも直径(mm)の直接入力でも使えます。
① スプールの表記(リールに書いてある糸巻き量)
② 巻きたいライン
② 上糸(メインライン)
③ 下巻きに使うライン
計算式
スプールに巻けるラインの「体積」はほぼ一定です。ラインの体積は直径の2乗に比例するので、巻ける長さは直径の2乗に反比例します。
例: PE1号(0.165mm)-200m のスプールに PE0.8号(0.148mm)なら、200 × (0.165/0.148)² ≒ 249m
下巻きは、スプール容量(基準の長さ × 基準直径²)から上糸の占有分(上糸の長さ × 上糸直径²)を引き、残りを下巻きラインの直径²で割って求めます。
PEラインの下巻き 早見表(ナイロン2号で何m必要か)
スプール表記(PE○号-○m)と巻きたいPEの号数から、下巻きに必要なナイロン2号の長さを一覧にしました。上の計算式に標準直径(PE0.4号 0.104mm〜PE3号 0.285mm、ナイロン2号 0.235mm)を当てはめた値です。表記の読み方はスプールの糸巻き量の見方を参照してください。
例: PE1号-200mのスプールにPE0.8号を150m → (200 × 0.165² − 150 × 0.148²) ÷ 0.235² ≒ 39m
上糸を150m巻く場合(下巻きナイロン2号の長さ)
| スプール表記 | PE0.4号 | PE0.6号 | PE0.8号 | PE1号 | PE1.2号 | PE1.5号 | PE2号 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PE0.6号-200m | 30m | 15m | 不要 | 入らない | 入らない | 入らない | 入らない |
| PE0.8号-150m | 30m | 15m | 不要 | 入らない | 入らない | 入らない | 入らない |
| PE0.8号-200m | 50m | 35m | 20m | 5m | 入らない | 入らない | 入らない |
| PE1号-200m | 69m | 54m | 39m | 25m | 6m | 入らない | 入らない |
| PE1.2号-200m | 95m | 79m | 64m | 50m | 31m | 10m | 入らない |
| PE1.5号-200m | 123m | 108m | 93m | 78m | 59m | 38m | 不要 |
| PE1.5号-300m | 199m | 184m | 169m | 154m | 135m | 114m | 78m |
| PE2号-200m | 171m | 155m | 141m | 126m | 107m | 86m | 50m |
| PE2号-300m | 271m | 255m | 241m | 226m | 207m | 186m | 150m |
| PE3号-300m | 412m | 397m | 382m | 367m | 348m | 327m | 291m |
上糸を200m巻く場合(下巻きナイロン2号の長さ)
| スプール表記 | PE0.4号 | PE0.6号 | PE0.8号 | PE1号 | PE1.2号 | PE1.5号 | PE2号 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PE0.6号-200m | 20m | 不要 | 入らない | 入らない | 入らない | 入らない | 入らない |
| PE0.8号-150m | 20m | 不要 | 入らない | 入らない | 入らない | 入らない | 入らない |
| PE0.8号-200m | 40m | 20m | 不要 | 入らない | 入らない | 入らない | 入らない |
| PE1号-200m | 59m | 39m | 19m | 不要 | 入らない | 入らない | 入らない |
| PE1.2号-200m | 85m | 65m | 45m | 25m | 不要 | 入らない | 入らない |
| PE1.5号-200m | 113m | 93m | 73m | 54m | 28m | 不要 | 入らない |
| PE1.5号-300m | 189m | 169m | 149m | 130m | 104m | 76m | 28m |
| PE2号-200m | 161m | 141m | 121m | 101m | 76m | 48m | 不要 |
| PE2号-300m | 261m | 241m | 221m | 201m | 176m | 148m | 100m |
| PE3号-300m | 402m | 382m | 362m | 343m | 317m | 289m | 241m |
数値は1m単位に四捨五入(上のツールの表示と同じ)。「不要」は上糸だけでスプールがほぼ埋まる(計算上の下巻きが5m未満)組み合わせ、「入らない」は下巻きなしでも上糸がスプールに収まりきらない組み合わせです。
- ナイロン3号で下巻きするときは、表の値 × (0.235 ÷ 0.285)² ≒ 0.68倍。例: PE1号-200mにPE0.8号150mなら、39m → 約27m。
- 表にない号数・長さの組み合わせや、パッケージ記載の直径(mm)で計算したいときは、上のツールで「下巻きは何m必要?」を選んでください。
- PEは製品によって実直径が標準より細いことが多く、実際に必要な下巻きは表とずれます(上糸が細いほど下巻きは多めに必要)。表は目安として、初回は表の9割程度で巻き、上糸を巻き終えたらスプールエッジまでの余りで調整してください。
号数と標準直径の対応表
号数から直径への換算には、釣糸の標準直径(日本釣用品工業会の規格に基づく一般的な値)を使っています。PEは製品によって実直径が標準より細いことが多いため、正確を求める場合はパッケージ記載の直径(mm)を直接入力してください。
スプールの糸巻き量の見方(表記の読み方)
リールのスプールやカタログには「PE1号-200m」のような糸巻き量が書かれています。「PE1号-200m」は、PE1号ならスプールいっぱいまでで約200m巻けるという意味です。「ナイロン3号-150m」なら、ナイロン3号が約150m巻けます。
- 表記が複数あるとき: 1つのスプールに「ナイロン3号-150m」「PE1.5号-200m」のように素材ごとに書かれていることがあります。どれも同じスプール容量を別の素材で言い換えたものなので、巻きたいラインと同じ素材の表記を基準に計算すると誤差が小さくなります。
- 表記と違う号数を巻くとき: 巻ける長さは直径の2乗に反比例します。PE1号-200mのスプールなら、PE0.8号は約249m、PE1.5号は約130m(上のツールで計算できます)。
- 番手のあとの「S」: 「2500S」などのSは、浅溝(シャロー)スプールを表す一般的な表記です。同じ番手でも糸巻き量が少ないので、細いPEを150m前後だけ巻く使い方なら下巻きが少なくて済みます。記号の意味はメーカーやモデルで異なることがあるため、最終的にはスプールに書かれた糸巻き量の数字で判断してください。
- シマノの「C3000」: 3000番のスプールに、一回り小さいボディを組み合わせたモデルを表します。糸巻き量はスプールの表記で確認します。
リールの下巻きは必要か
スプールの糸巻き量より短いラインを巻くときは、下巻きが必要です。下巻きなしで巻くとスプールの奥に少量のラインが埋まった状態になり、飛距離が大きく落ち、ライントラブルも増えます。逆に、ラインの長さがスプール容量と同じなら下巻きは不要です。下巻きの太さは、上糸がPEならナイロン2〜3号が定番で、細すぎると必要量が増えて巻くのに時間がかかり、太すぎると段差ができて上糸が食い込みます。
判断の目安は次の3つです。
- 巻くラインの長さがスプール表記以上 → 下巻きは不要。表記の長さまで巻き、余りはカットします。
- 巻くラインが表記より短い(例: PE1号-200mのスプールにPE1号を150m) → 下巻きが必要。そのままでは糸巻き量が足りず、飛距離が落ちてライントラブルも増えます。必要な長さは下巻き早見表で確認できます。
- 浅溝(S・シャロー)スプールで、表記に近い長さを巻く → 下巻きは不要。150mのラインを使うなら、表記が150m前後のスプールを選ぶのが下巻きを省く近道です。
PEの下巻きに使うナイロンの太さ(号数)の目安
下巻きのナイロンは、上糸のPEと同じくらいか、やや太い直径を選ぶのが基本です。標準直径で比べると、PE1号(0.165mm)はナイロン1号(0.165mm)と同じ太さで、ナイロン2号は0.235mm。号数の数字ではなく、直径の近さで考えます。
| 上糸(PE) | 下巻きナイロンの目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| PE0.3〜0.6号 | ナイロン1.5〜2号 | PE0.6号(0.128mm)よりやや太い0.205〜0.235mm。細い糸で量が増えすぎない範囲 |
| PE0.8〜1.2号 | ナイロン2〜3号 | PE1号(0.165mm)に対して0.235〜0.285mm。いちばん定番の組み合わせ |
| PE1.5〜2号 | ナイロン3〜4号 | PE2号(0.235mm)に対して0.285〜0.330mm |
| PE3号以上 | ナイロン4〜5号 | PE3号(0.285mm)に対して0.330〜0.370mm |
規格で決まった組み合わせではなく、直径の近さと段差の出にくさから考えた一般的な目安です。
細すぎるナイロンを使うと必要な長さが増えて巻くのが大変になり、太すぎると上糸との境目に段差ができてPEが食い込む原因になります。フロロカーボンは硬くて巻きぐせが付きやすいため下巻きにはあまり向かず、安くてしなやかなナイロンが一般的です。エステルラインを上糸にする場合も同じで、太さは号数ではなく直径で比べ、下巻きの長さは上のツールに直径(mm)を入れて求めます。
下巻きのコツ
- スプールエッジの1〜2mm下で止めるのが基本。巻きすぎはライントラブル、少なすぎは飛距離低下の原因になります。
- PEの下巻きにはナイロンの2〜3号が定番。PE同士の下巻きは滑りやすく、結束部で食い込みが起きることがあります。
- 上糸と下巻きは電車結びやFGノットではなく、結び目が小さいユニノットやトリプルエイトノットで十分です。
- 初回は計算値より下巻きを少し少なめにして巻き、上糸を巻き終わった時点でエッジまでの余りを見て調整すると失敗しません。
よくある質問
lb(ポンド)表記のラインはどう入力する?
ナイロン・フロロはおおよそ「号数 × 4 = lb」(1号≒4lb、3号≒12lb)、PEは製品差が大きいのでパッケージの号数か直径を使ってください。lbは強度の単位で太さの単位ではないため、直径が分かるならmm直接入力が確実です。
スプールに「ナイロン3号-150m」と「PE1.5号-200m」の両方が書いてある。どちらを使う?
巻きたいラインと同じ素材の表記を使うと、素材ごとの実直径の違いによる誤差が小さくなります。PEを巻くならPE表記を基準にしてください。
浅溝(シャロー)スプールはどう考える?
計算式は同じです。スプールに記載の糸巻き量を基準にすれば、浅溝でも深溝でも同じように計算できます。
PEラインに下巻きは必要?
巻くPEがスプール表記の長さより短いなら必要、表記と同じ長さ(以上)なら不要です。短いまま下巻きなしで巻くとスプールの糸巻き量が足りず、放出時にラインがスプールエッジに擦れて飛距離が落ち、ライントラブルも増えます。下巻きでスプールを表記どおりの量まで埋めておくのが目的です。
PEの下巻きのナイロンは何号?
上糸がPE0.8〜1.2号ならナイロン2〜3号が定番です。目安はPE0.3〜0.6号ならナイロン1.5〜2号、PE1.5〜2号なら3〜4号、PE3号以上なら4〜5号。上糸と同じくらいか、やや太い直径を選ぶと段差ができにくくなります。
PE1号-200mのリールにPE0.8号を150m巻くなら下巻きは何m?
ナイロン2号で約39mです。標準直径(PE1号 0.165mm、PE0.8号 0.148mm、ナイロン2号 0.235mm)で計算すると、200 × 0.165² − 150 × 0.148² = 5.445 − 3.286 = 2.159、これを 0.235² = 0.055225 で割って約39mになります。ナイロン3号で下巻きするなら約27mです。
計算より実際に巻ける量が多かった/少なかった
ラインの実直径、巻きの張力、編み数(4本/8本/12本編み)で変わります。PEは特に表記より細いことが多く、計算より多く巻けるのが普通です。結果は目安として、最後はスプールエッジを見て調整してください。